今回のトピック内容
- かまどさんのメリット・デメリット
- サイズ比較。二号と三号はどっちがいい?
- かまどさんの炊き方、長く使うコツ(目止め)
- かまどさんを使ったレシピ
おうちでかまどさん生活をはじめて約3ヶ月。正直なところ、炊飯器と炊きあがりの質は変わらないだろうと思っていた。
ただ、炊き上がった白米の光り輝く表面のツヤ、ふっくらとした食感、口に入れたときの香りは衝撃でした。
いつもはすぐにコメをたいらげる自分もかまどさんで炊いたご飯だと何か味わないともったいないと感じてしまうほど。
かまどさんを数ヶ月使ってみて実際のところ良いところばかりではない。そんな欠点も含めてレビューしていこうと思う。
これから土鍋を購入しようと思っているけどどれを買うべきか、かまどさんのメリットデメリットを購入前に抑えておきたい人は参考にしてください。
かまどさんセット内容一覧

長谷園「かまどさん」を購入すると土鍋以外にも陶製の敷板やレシピ付きの取り扱い説明書も付属でついてくるのだ。レシピを見るだけでこんなおいしそうな炊き込みご飯ができるのかと興奮を抑えることができない。

自分が気に入っているのが木材のしゃもじで、肌触りもよくデザイン的にもかまどさんとの相性も抜群。かまどさんセット内容を一応まとめておく。
商品内容一覧
・本体(土鍋)
・中ふた
・外ふた
・レシピ付き取り扱い説明書
・木製の宮島杓子
・陶製の敷板
かまどさんを使うべき理由
三重県に伊賀市で作られている長谷園のかまどさん。開発には3年ほどかかり職人の試行錯誤によってかまどさんにしかない強みを生み出している。

正直なところ最初に気に入ったところはデザインで理想の土鍋のフォルムをしていて一目惚れをした。デザインはもちろんのこと機能性やサービス内容についても目を見張ることは多い。その特徴をみていく。
炊飯器では実現できない甘み
白米を炊き上げて蓋を開けた瞬間に湯気の中からふっくらとした艶のあるコメが顔を覗かす。
口に入れた瞬間の甘み、香りはこれまでに感じたことのない体験だった。炊き上がったご飯は粒だちがよく食感はかため。「米はかため」派にはちょうどよい歯ごたえで噛めば噛むほど甘さが口全体に広がる。

噛むたびに甘さが滲み出てくるような感覚は炊飯器では味わうことができない。
実際この米の旨さや甘みで炊飯器よりも優っていて何か安心した。その部分で劣っているならそもそも炊飯器から土鍋に移行する必要もない。お米の旨さを追求したい人にはやはり自信を持っておすすめできる。
火加減の調節が不要
土鍋に適した伊賀の粗土で作られた鍋は通常よりも厚みを持たせ、内ふたを設けることで蓄熱作用を高める。

かまどさんの蓋の穴から湯気が勢いよく出てきたら火を止めるのだが、このあと20分経っても土鍋自ら沸騰を持続させる。
一般的に土鍋でご飯を炊く場合、中強火で炊き、沸騰したら弱火にする工程が必要になるが、かまどさんでは一切必要ない。
吹きこぼれがない
蓋が二重構造になっているので中からの吹きこぼれによる心配も不要だ。
他の土鍋も使用した経験があるが炊きあがりの途中に吹きこぼれを起こすと、一度火を止めたりして鍋の外を拭いたりしたないといけない。
かまどさんは火加減の調整も吹きこぼれの心配もなさそうだ。
炊きあがりの時間が短く手間が不要な点も『かもまどさん』の人気の理由なのかもしれない。
かまどさんの欠点、デメリット
かまどさんへの人気が高まるばかりですが、いいところだけではないのも理解が必要。
予約炊飯ができない
土鍋でより美味しい白米を炊き上げることができるのがかまどさんの魅力的な点だが、炊飯器のように予約しておくことができない。
仕事後、家にだれかひとがいれば時間を合わせて帰宅してすぐに炊きあがりのご飯食べることはできる。
1人暮らしであれば帰宅してすぐにご飯を炊き上げ蒸らしている間、お風呂に入りながら待つことも可能。ただ、仕事帰りのクタクタに状態で一からお米を研ぎ、炊き上げるのは少し面倒くさそう。
ガスコンロでなければ使えない
かまどさんは電気炊飯器ではないため、ガスコンロを使わなければ美味しいご飯は炊き上がることはない。
最近ではIHの家庭でもかまどさんと一緒の味わえるということで『かまどさん電気』も人気である。
「家にガスコンロがないけど、かまどさんの味を体験したい。」と、米の味を追求したい方はかまどさん電気も参考にしてもらいたい。
かまどさん二号、三号どっち?サイズ比較!
かまどさんには「一合炊き」「二合炊き」「三合炊き」「五合炊き」があり、種類も豊富。
『二合と三合はどっちがいい?』というような質問があるが人の暮らし方、家庭の人数によって使うべき土鍋のサイズも異なる。
1人暮らしのおうちにぴったりサイズなのが一合炊きサイズ。1人で使うのであれば問題ないが、少人数で鍋パーティーするときには少し小さいかも。
自分が愛用しているのが、「二合炊き」。2人暮らしで丁度いいサイズだ。2人〜お子さんのいる3人のご家庭にぴったりの大きさだ。
「三合炊き」は3〜4人住まいの家庭にぴったりのサイズ。
ホームパーティーや大家族など大人数で食べたい方には、もちろん「5合炊き」がおすすめ。
使う前の目止めと長く使うコツ

かまどさんを使うとなると気持ちが先走りすぐにご飯を炊こうとしがち。ここで必要な作業が「目止め」なのです。
目止めとは
器の水漏れやヒビ割れ、におい移りを防ぐために行う処理のことを指す。土鍋をはじめとする土物の器は、素材である土に小さな穴が無数にありこれを目と呼びます。この目を塞がずに使ってしまうと、弱くなった部分から亀裂が入ったり、細かな目に匂いが定着して取れなくなったりする。
土鍋初心者はこの作業を飛ばしてご飯を炊くことをしてしまいますが目止めは長く使うためには必要不可欠な作業なのです。目止めの作業手順については以下の記事で解説している。
もし土鍋は買ったはいいけど目止めのやり方がわからない人は参考まで。
炊飯器ともお別れをして、ついに購入しました「土鍋」。今回選んだのが長谷園の『かまどさん』。じっくりと熱を通すことで美味しいご飯が炊けるので土鍋をすぐに使いお米を炊きたいところではありますが「ある作業」...
土鍋を長く使う上で常に心がけることは「底がぬれている状態で火にかけない」ことと「熱い土鍋を急に冷やさない」ことです。土鍋は急激な温度変化に対応できず、ひび割れすることもあるのだ。
かまどさんのご飯の炊き方
かまどさんのご飯の炊き方は土鍋のサイズや米の量によっても異なる。自分の土鍋のサイズを照らし合わせて水の量や炊飯時間の量を確認してもらえればと思う。
まずかまどさんでご飯が炊き上がるまでの流れは以下の通りだ。

上の写真でもわかるように、炊く白米の量によって浸水時の水の量や炊飯の時間なども変わってくるので間違えないように確認してもらいたい。
1.お米を研ぐ
まずは炊きたい分量のお米を研いでいく。この作業の中で最も大切なのは水切りです。かまどさんは普通の炊飯器とは違いこの線まで水を入れればいいという目印がない。
正しく計量するためには水切りが必要になるのだ。研ぎ終わったお米をざるにあげて水切りをする。
2.浸水する
水切りがおわったらお米を分量の水と一緒にかまどさんに入れてそのまま20分間浸水させます。蓋をしてもしなくても構いません。
(炊飯早見表をみると)2合の白米を炊くのであれば400mlの水を20分間浸水させればいいのがわかる。
3.炊く
浸水がおわったら、外蓋と中蓋をして中強火で白米を炊いていく。中強火は、土鍋の底の白い部分の半分の高さまで炎が達する強さを参考にするとよい。加熱時間は(炊飯早見表をみると)2合であれば10分から12分、途中の火加減の調節は不要だ。
火を止めるタイミングは上蓋の穴から蒸気が勢いよく噴き出してから1~2分。蒸気が出てきたら、タイマーを1~2分にセットし直し、時間が経ったら火を止める(おこげもつくることも可能)。
蒸気が出てきてからの加熱時間は自分のお好みで、蓋をあけながら底の状態を確かめるのもいいかもしれない。
4.蒸らす
火を止めた状態で20分間放置して蒸らしていきます。まだ蒸気がで続けていて鍋もとであついので触れないようにしましょう。
5.炊き上がり
蒸らしが完成したら蓋を開けていく。かまどさん初心者は最初に蓋を開けた時のツヤのあるお米に感動することでしょう。しゃもじを土鍋の底部分まで入れ込んで混ぜ合わせていく。
木製のしゃもじですが乾いた状態で使うと米がひっきつきやすいので水をつけてから使うとご飯をつけることなく滑らかに混ぜ合わせることができる。
かまどさんを使ったレシピ紹介


最初に説明した、かまどさんの取り扱い説明書でもレシピは紹介されている。かまどさんをつかった料理もこれまでに作ってきた。白菜と豚肉のミルフィーユや炊き込みご飯。その中でもおすすめなのがかまどさんで作った『鮭と舞茸の炊き込みご飯』。
かまどさんを使った料理についても動画を使ってレシピや料理の手順を解説しているので参考まで。
かまどさんでじっくり炊くことで炊飯器では出すことができない旨味や香りを引き出してくれる。何か季節を感じさせてくれる料理だった。
炊き込みご飯ときくと時間がかかったり手間がかかるように思うが、白米と一緒に食材と調味料を加えて炊き上げるだけ。簡単・時短で食材の香りを引き出せるのは「かまどさん」の魅力の一つであろう。
かまどさん土鍋まとめ
今回は大人気の土鍋の「かまどさん」の商品アイテム一覧から白米の炊き方、長く使うためのコツなどを余すことなくまとめてみました。
ガスコンロが自宅にある人はぜひこのかまどさんで炊き上げた白米を体感してほしい。電気タイプのかまどさんもあるようなのでそちらも使ってみて比較してみようと思う。